鯉の好奇心

お絵描き・ハンドメイド・読書感想・生き物観察など多趣味人間の作文集です。

カリフォルニアンズに気づかされた事

先日、またアメリカで銃乱射による事件が起きました。

 

カリフォルニア州サウザンドオークスのバーで、現地時間7日午後11時20分(日本時間8日午後4時20分)ごろ、男が銃を乱射し、12人(容疑者を含めると13人)が命を落とすこととなりました。

 

news.nifty.com

 

弟はこのニュースを知り、「アメリカの日常風景」と非常にドライに皮肉を込めて言っていましたが、正直なところ、私自身もショックだとか悲しいとかいう気持ちよりも「またか」という気持ちの方が大きかったです。

 

 

 

これは、2018年5月時点のあるまとめ記事の内容ですが、2018年に入って138日ほどのこの時点で、アメリカではすでに101件の銃乱射事件が発生しているらしいです。

 

約1.37日に1回、事件が発生していることになります。

 

うぁ・・・予想以上の頻発です。恐ろしい。

 

 

 

また、こんなサイトも見つけました。

 

america-info.site

 

何をもって『ワースト』とするかは人それぞれだと思いますが、このサイトでは死亡者数の多さでランキングしているようです。

 

そして、このサイトのまとめによると、銃乱射事件が一番多く発生しているのはカリフォルニア州のようです。

 

カリフォルニア州といえば、LAドジャーズとか(マエケン大丈夫かな)シリコンバレーとか(地理で習ったぜ!)ワインとか(飲まないけど)シュワちゃんとか(I'll be back)。そんなイメージでしたが、どうしよう。ここに『怖いところ』『危ないところ』『近寄るべからず』のイメージがついてしまいそう・・・。

 

 

 

ところが、この記事を見つけて私の心は救われた

 

karapaia.com

 

カリフォルニア州シールビーチで夫婦でドーナツ屋を営むジョン・チャンさんと妻のステラさんは、ご近所でも有名な働き者。30年以上も毎日休むことなくドーナツを売り続け、おいしいドーナツと夫妻の人柄はシールビーチの名物!・・・と言う人もいたとか。

 

ですが、そんな仲良しご夫妻に悲劇が起こります。

 

妻ステラさんが、病気で倒れてしまったんです。

 

妻を心配するジョンさん。妻の傍にいたい。しかし、店主としてドーナツを売らなければならない。

 

その様子を見ていたお客さんの一人が、ナイスなアイデアを思いつきます。

 

「毎日早くにみんながたくさんのドーナツを買って売り切れにしたら、ジョンさんは安心して奥さんのお見舞いに行けるんじゃないだろうか」

 

 

 

そうだ!ドーナツを買おう!

 

ここから、お客さんたちのステキな連携が始まります。

 

口コミ・SNSで情報を拡散、みんなに呼びかけます。

 

「みんなで店のドーナツ、売り切らしちゃおうぜっ!」

・・・と言ったわけではなかったでしょうが、事情を知った人々は次々来店し、ドーナツを買っていきます。

 

なんて優しいんだろう・・・!アメリカ最高!カリフォルニア最高!

 

ステキな優しい連携プレイで、ドーナツは連日あっという間に売り切れ、ジョンさんは早くに店じまいをしてステラさんと一緒に過ごせるようになりました。

 

ステラさんも順調に回復中のようで、本当に良かった!

 

 

 

当たり前の延長の連携プレイだと思う

一方では銃乱射事件多発州だけど、その一方で、こんなに心温まる人間関係だって確かにある。

 

それがカリフォルニア。

 

そして、世界中どこでもそうなんだと思います。

 

悪い事だって起こるし、悪い人だっている。それらは目立つから、取り上げられて注目されて、悪いイメージが前面に出てしまう。

 

だけど、それが全てではないんですよね。私、忘れてた。

 

取り上げられることもないために外の人が知ることもなかった小さな愛がそこにはたくさんあって、それこそがそこで生活する人々の日常であって。

 

小さな愛が連続した先のステキで優しい最高の連携を、たまたま私が知っただけであって、それは決して特別ではなく、彼らにとっては当たり前の延長なんだろうと思う。

 

どんな世界にも小さな愛の芽はポコポコ生えていて、それは私の世界でもたくさん生えていて、その芽に私が気付きさえすれば、きっと今よりステキな世界にできる。

 

そうだな、すべては私次第。私が何にフォーカスするか。善か、悪か、どこを見るか。どう行動するか。

 

小さな愛の芽を大切に育てていれば、いずれ大きく育ちわっさと茂り、悪の芽が生える余地なんてなくなるかもしれない。

 

世界は怖くなんかない。

 

人々がつながっている世界は、素晴らしいんです。